ユーストマ
F1ミルフルール
ピンクフラッシュの小輪八重咲き品種で、ブライダルに向く柔和な色彩。枝は中間部より上部に分枝し、軸も太く採花は容易。開花は中生で茎折れやロゼットの発生が少ない。花弁は強く、弁は外にそらない花型をしている。
Information
- 学名
- Eustoma grandiflorum
- 科名
- リンドウ科
- 和名
- トルコギキョウ
- 原産国
- 北アメリカ、ネブラスカ、テキサス
Price
【ペレット種子] 3,000粒詰・1袋/8,000円(税込8,800円)
特徴
トルコギキョウはリンドウ科の植物で花色、花型、花径、早晩性など幅広く、日本全国で周年にわたり栽培されている。
適地
一般的に高冷地では春に定植し夏から秋の出荷、暖地では夏から秋に定植し年末から春まで出荷を行う。高温期の栽培は晩生の品種、低温期の栽培では早生の品種が良く用いられる。
温度
育苗期間の温度管理が重要である。定植後は、温度によって開花の時期が決まることになる。作型の1~2月出荷は、夜間最低12~15℃、昼間25℃内外で管理する。基本的には、早く切り花を取るには夜温を高くする。夜温12度で4月咲き、夜温10度で5月咲き、無暖房で6月咲きとなる。トルコギキョウは定植後、10㎝ほどになるまでの幼苗は、冬期トンネル被覆して、昼間30℃を維持し、発蕾期以降は25℃以下に保つ。
病虫害
育苗期間中はチビクロバネキノコバエの幼虫の食害に気を付ける。その後はアザミウマ、オンシツコナジラミ、アブラムシ、ダニが発生に注意する。連作するとフザリウムによる立ち枯れ病が発生するので定植前に土壌消毒を行う。
潅水
発芽後は徐々に光を入れ、健苗育成に努める。発芽後30日目から、大塚化学のOK-E9(N.P.K.各15)の1,000~1,500倍液を数回施用し、生育の促進を図る。トルコギキョウは苗床の期間が比較的長く、管理の良否で生育速度を異にする。過湿は厳禁。過乾は樹がいじけ、草丈が出来にくい。乾燥の都度潅水することが望ましい。定植後、樹が密生するようになれば、潅水の頻度は遠くする。やがて発蕾し、開花するようになれば、ほとんど潅水をせず、樹を締め気味に作る。(切り花前1~1.5週は潅水しない。)
播種・定植
播種:トルコギキョウ種子は非常に微細だが購入段階ではコーティングされている。水はけのよい播種培土を用いて播種する。プラグトレーは288穴か406穴が一般的。近年では固化培土を用いる生産者が増えている。発芽適温は25~30℃。発芽日数は15日前後。夜温が18℃を超えるとロゼットしやすくなる。高温期の播種ではロゼット回避のため種子冷蔵処理を行う。冷蔵処理は播種後10℃設定の冷蔵庫で30日間管理するのが一般的である。
定植:日本における一般的な定植間隔は10㎝×10㎝の4条植え(中抜き2条)もしくは12㎝×12㎝の4条植え(中抜き1条)。作付け株数3万本/10a。定植後3~4か月で切り花出荷可能。主茎頂花は摘蕾し1次小花を開花させ出荷する。