Information
- 学名
- Celosia cristata
- 科名
- ヒユ科
- 和名
- ケイトウ
- 原産国
- 熱帯アジア、インド。アジア、アフリカ、アメリカなどの熱帯、亜熱帯などに約30~40種が分布すると言われている。
- 発芽適温
- 25℃
- 発芽日数
- 2022-08-10T00:00:00.000Z
- 播種量
- 移植20㎖・直播4㎖
- 定植株数
- 7,000本
- 株間cm×条間cm・条数
- 10×10・10(1本立)
- 在庫
- 在庫あり
Price
20㎖/約20,000粒 20㎖詰・1袋/9,500円(税込10,450円)
特徴
耐暑性の強い1年草で高温・強日照を好む。低温・降霜に弱く降霜時には枯死する。相対性短日植物で14時間以下で促進、16時間以上で遅延する。16時間以上の日長条件でも花芽分化するが、着花節位の上昇、節間長の伸長、奇形花の発生(帯化)などの症状が出やすい。播種時期が遅くなると(北海道で7月中旬以降)、丈が短くなったり、花序の乱れが発生したりする。
栽培上の特徴
土質をあまり選ばず、国内各地で栽培が可能で都市近郊、其の周辺地域の栽培も多い。夏を中心に出荷され高温時でも花持ちがよく仏花や生け花材料として多く使われてきた。遅まきをして秋期の出荷は、茎はスリムになるが花色が一段と冴え人気が高い。咲き進んでもすぐに切り遅れにはならず、出荷期間の幅があることも強みである。
適地
地下水が低く、日当り排水のよい所であれば土質は特に選ばない。乾燥を好み、排水不良の土地では株枯れが起ることがある。pHは5.0~6.0を目安に。北海道内でpH5.0付近での栽培で良い実績もあるので稲育苗ハウスの利用も可能。
温度
高温性の植物で、生育の適温は20~25℃。冬期の短日期間に咲かせるには、ハウス内で夜間最低15℃、昼間最高25℃を保ち、電灯照明をする。100W電球一灯で10㎡の割合に配置し、3~4時間補光する。夜間の光中断方式でも有効。
病虫害
立枯病、斑点病、疫病など。清潔な土壌、的確な湿度管理に気を配る。特に気温が低い時期の栽培ではハウスを閉める時間が増えるので注意する。害虫はヨトウムシ、アブラムシなどが寄生する。早期に防除する。
潅水
潅水量が多いと巨大化することがある。潅水の加減が品質に直結するので技術が必要となる。
播種・定植
播種:発芽適温20~25℃、発芽日数5~7日200~288穴プラグまたは育苗箱が便利。微細種子なので丁寧に播種し潅水もやさしく行う。覆土にはバーミキュライトを薄く使用すると発芽揃いが良い。
定植:生育適温 昼20~25℃、夜15~18℃ 気温が下がる時期の定植には加温やトンネルなどの保温補助が必要。定植幅 久留米けいとう、八千代けいとう、ボンベイ系、羽毛けいとう10~12cm×10~12cm角、5~8条植え、無摘心1本仕立て、ネットは1~2段使用12cm×12cm、6~8条植え、1マス2本定植野けいとう(セルウェイなど) 25cm×25cm、3条植え、摘心栽培6~8本仕立て、ネットは1~2段使用 20cm×40cm(条間)、2条植え、摘心栽培6~8本仕立て、ネットは1~2段使用
その他
切花:早切りは水揚げ、花持ちが悪くなるので控える。花首(茎)が硬くなる頃を見計らい収穫する。近年、収穫開始切り前から1ヶ月程も遅く収穫することにより、花冠を大きくした変わり切り花も人気がある。
ご注意:八千代けいとうは、切り前が遅れると、花が乱れて特有の光沢がなくなるのであまり切り前を遅らせないほうが良い。下葉を掻き取り、花頭を揃えて10本を1把に束ね、水揚げ後出荷する。
肥料:肥料が多いと花穂や茎葉が大きくなりすぎ、茎の帯化が多く軟弱になりやすい。よほどのやせ地でない限り、無肥料で栽培し、生育の状況を見て追肥で加減するのが無難です。
作型例:
~暖地~
2月中~2月下旬播種→5月下旬~6月中旬出荷
4月下~5月上旬播種→7月末~8月中旬出荷
7月上~7月中旬播種→9月末~10月下旬出荷
~高冷地~
3月末~4月上中播種 →7月末~8月上出荷
6月中~7月上播種→9月中~10月下出荷
*上記は一例です
※ 日本での一般的な栽培の知見による