ストック

ムーンフェアリー

淡い黄色。スノーフェアリーよりも若干開花が遅く、丈が伸びやすい品種です。枝数も多くボリュームが確保出来ます。栽培の終盤にはやや灌水量を減らして管理すると、花首がしっかりとした切花が得られます。

印刷用ページ

Information

学名
Mathiola incana
科名
アブラナ科
和名
アラセイトウ
原産国
地中海沿岸地方
在庫
在庫あり

Price

10㎖/約3,000粒 10㎖詰・1袋/8,250円(税込9,075円)

特徴

原産地では半耐寒性の多年草であるが、種子繁殖が容易にできるため、栽培上は1年草として取り扱われる。古くから観賞用として用いられ、切り花、花壇用として広く栽培されている。ストックを大別すると、1本立ち系、分枝系に分けられ、草丈も長幹性、短幹性、矮性(鉢植え)などがある。花には特有の芳香がある。八重咲きと一重咲きがあり、切り花には八重咲きが好まれる。ストックの花芽は、一定の大きさに発育した苗が、一定の低温に遭遇することにより分化し、その後の温暖な気候と長日により、開花が促進される。

栽培上の特徴

樹勢が強く、致命的な病害虫も少ない。寒さに比較的強く、暖地の露地栽培から、中間地、高冷地などのビニルハウス、トンネル栽培、加温栽培など、国内至る所で、様々な栽培ができる。ストックのオールダブルタイプ以外は、八重咲き、一重咲きが約半々に現れる。発芽時の苗の姿で鑑別し、八重咲きを残すようにする。八重咲きはボリュームがあり、市場で喜ばれる。フェアリーシリーズはオールダブルタイプであり、鑑別を行わなくても95%内外の八重個体が得られる。

適地

日当たり、通風の良い所。有機質に富む排水の良い圃場を選ぶ。pHは6~6.5、ECは0.3~0.5msに調整する。

病虫害

育苗時に苗立ち枯れ病が発生しやすい。用土を消毒し過湿を避け、健苗育成に努める。その他、菌核病や灰色カビ病にも注意する。害虫では育苗時からのコナガに注意する。他、アブラムシ、ヨトウムシ、アオムシなどにも注意する。

管理の要点

暖地の8月~9月播種作型では、多湿を避け日差しを入れ、通風を計り、茎葉を締めて堅く作るようにする。11月降霜期頃から、天窓、横窓等を閉め、日中最高25℃まで、夜間最低5~6℃に保つようにする。苗の状態では寒さに極めて強く凍害はないが開花期に気温が下がると低温害がある。高冷地の6月~7月播種作型では草丈が伸びにくく、晩生のパールフェアリーが栽培しやすい。

播種・定植

播種:播種用土は、清潔で排水、保水力の良いものを使用する。発芽適温は20~23℃と比較的高く、発芽揃いは7日間以内と短い。288穴程のプラグトレイに1粒/穴ずつ播種し、覆土は種子が隠れる程度で均一の厚さになるようにすると生育揃いが良くなる。ペレット加工種子の器械播種、シーダーテープ加工後の直播種などの工夫もされている。

定植:本葉2枚展開~4枚展開までに、苗の大きさを揃えながら定植する。植え方が浅いと後の潅水により倒れ易くなる。株元に軽く土を寄せるように丁寧な作業が肝要。ネットは定植間隔に合わせたものを1段張る。分枝の発達が良く茎が硬い性質を生かして10cm×10cm・5~8条定植をお勧めしている。主茎が太くなり過ぎることを防ぐと共に、丈を伸ばし不要な下位分枝の発達を抑制する長所がある。面積あたりの定植本数も多くなり収量増加にも繋がる。

※ 日本での一般的な栽培の知見による

SNS

各SNSで最新情報をお届けしています

お問合わせ

ご不明点などお気軽にお問合わせください

お問合わせ