カルタマス

オレンジ丸葉種

暖地から寒地まで幅広い地域で栽培可能。暖地では年明け後、無加温ハウスでの半促成栽培も面白い。

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Information

学名
Carthamus tinctorius
科名
キク科
和名
ベニバナ
原産国
西アジア、地中海沿岸
発芽適温
22℃
発芽日数
2022-12-14T00:00:00.000Z
播種量
6㎗
定植株数
2,500本
株間cm×条間cm・条数
15×15・6
在庫
在庫あり

Price

1㎗/約1,100粒 1㎗詰・1袋/1,200円(税込1,320円)

特徴

用途の広い植物で、染料の原料として、山形県などで古くから栽培されてきた。染料以外には、医薬品、塗料としても使われてきている。観賞用としては生け花、アレンジ素材、装飾用、ドライフラワーなどに、多く使用される。秋まき、春まきができる1年草である。発芽適温は20~26℃で、播種後、1,2日目に発芽する。30℃の高温になると、発芽抑制がかかり、長日数を要する。カルタムスは相対的長日性植物で、花芽分化は温度よりも日長に大きく影響される。花芽分化を起こす植物体は、主茎から側枝が1㎝ほど伸長する頃に始まり、13.5時間以上の日長が最適である。高温、長日で開花が著しく前進する。低温、短日は、逆に開花が遅れることになる。花芽は長日条件下ででき、開花は日長よりも温度に影響される。高温ほど早く咲くことになる。生育、開花の温度範囲は10~26℃とされる。春まき、秋まきともに山形での露地開花は7月。有効積算温度は620℃。

栽培上の特徴

露地、ハウスなどを利用し、国内至る所で栽培される。種子が比較的大きいので、フラワーネットを敷き、マス目に種子を直接播き付けることができる。移植、定植などの手間が省ける。一度に大量の生産は市場価格を乱すことになる。ハウス、露地などを使い分け、ずらして播種して、出荷期の分散ができる。労力の配分上誠に好都合である。

適地

雨量が少なく、耕土が深く、排水良好な中性か弱アルカリ性の、肥沃な土壌であれば、土質はさほど選ばない。気候的には、生育の適温が長く続くところで、生育の後期に、高温、多日照となるところがよい。

温度

生育の適温は20℃前後、発芽適温は15~20℃を厳守し、室内栽培では、夜間最低10℃、昼間最高25℃までとして管理する。高温多湿は品質の低下が著しい。

病虫害

病害では炭疽病、軟腐病、灰色カビ病、害虫ではアブラムシ、ハモグリバエなどが寄生することがある。炭疽病は、種子消毒と、生育中にマンネブダイセン水和剤を投与する。アブラムシ、ハモグリバエは、播種時オルトラン粒剤、成育中はDDVP乳剤などで防除する。

管理の要点

短日期間に咲く花は、天花が低く側枝が長く伸びる。天花を摘み取ると、側枝はよく揃って咲く。また電照をすると、頂部で花が揃い、品質が向上する。ハウスでの栽培は、草丈が伸長するに従い、通風が悪くなる。地際部の葉を数枚掻き取り、通風を良くする。

潅水

初期の生育には水分が必要で、通常量の潅水をする。木が繁茂し、葉が触れ合う頃から、徐々に潅水量を控えめとし、後半はかなり水を控え、下葉がたれるほどに締める。露地栽培は、自然の雨に依存するが、通風などを考慮し、やや広めに植えつけていくと良い。

播種・定植

10a当たりの播種量は6㍑。発芽適温20~26℃。発芽までの日数は1~5日。直根性で移植を嫌うため、切り花圃場に直接播種する。前作がある場合は、9~10.5㎝ポリポットに3~5粒播種する。発芽後間引き、鉢当たり3本にする。ポットの育苗期間は最大で60日。播種に先立ち、圃場をよく耕転し、土を細かく砕き、整地後、よく灌水しておく。水分が手に付かないようになってから播種する。栽植距離1m幅ベッド。通路60㎝15×10㎝。1箇所1~2粒の点播き。1m幅ベッド。通路60㎝。25×20㎝。移植1箇所3本立。指で土中に1cmの深さに押し付けて播種し、土で覆土する。播種後は十分に潅水する。

※ 日本での一般的な栽培の知見による

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